「自分らしく生きたい、自分らしく逝きたい」

こんにちは、西長岡調剤薬局です。

先日、長岡市医師会・長岡市薬剤師会が共催していた学術講演会に参加してきました。
新潟県立がんセンター新潟病院 主要循環器科 部長 大倉裕二先生
長岡赤十字病院の緩和ケアチーム・血液内科 副部長 佐藤直子先生
のご講演でした。

国立がん研究センターの統計によると、2016年に新たに診断されたがんは全国で995,132人。
2017年にがんで死亡した人は全国で373,334人との事です。

現在日本人は、一生のうちに2人に1人は、何らかのがんにかかると言われています。
それくらい、がんは身近な病気になっているのです。

がん細胞は体の中で常に作られており、様々な免疫機能によって増殖を防いでいます。
しかし、何らかのタイミングでそのバランスが崩れた時、がん細胞は増殖していきます。

その為、本人だけでなく、家族や友人、同僚など誰にでも可能性があります。

今回の講演は、
「自分らしく生きるために、自分らしく逝くために」
患者様がどう行動をとったのか、家族は、医療従事者は、
実際の話を聞かせていただきました。

現実に自分や周りの人ががんになったら?

想像して考えるのは難しいかもしれませんが、
講演を聞く中で、答えは一つでは無いんだという事を改めて感じました。
“そのとき”に直面した際の一人一人の「自分らしく」は違い、医療従事者はそれを全力でサポートする。
それこそが目指すべき医療の形なのだと思いました。

我々は、患者様、家族に沢山の選択肢を提示できるよう、努力し続けようと思います。

加えて、我々はがんや様々な疾患を予防するために、禁煙や食生活の見直し、運動不足の解消など、健康でいられるための情報を発信、啓蒙していく必要があるのだと強く感じました。

これからも微力ながら様々な情報を発信していこうと思います。

文責:西長岡O2

アトピー性皮膚炎と食物アレルギーの話題について

こんにちは、西長岡調剤薬局です。
まだまだ寒い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
来週からは暖かくなり少し寒さは和らぐようですね。

今日は、アトピー性皮膚炎と食物アレルギーについて最近の話題を少しお話しいたします。

食物アレルギーはいくつかの型がありますが、一般的には即時型食物アレルギーが多く見まれます。
原因食品を経口摂取した後概ね2時間以内に蕁麻疹、嘔吐、咳嗽、血圧低下といった症状がでるのが特徴です。

一度起きると治癒することはなかなか困難で、現状では原因食品を避けるというのが一般的です。
専門医の観察下において減感作療法を行う事で、緩解されている方もいます。

近年、食物アレルギーの発症を予防するにはどうすれば良いのかという研究が多く行われ、様々な結果が発表されています。

その中でも注目されているのが、Lackらが立てた二重暴露仮説です。
内容は、抗アレルゲン性食品の摂取開始時期と乳児のアトピー性皮膚炎との食物アレルギー発症の関係性を考えています。

口から食べてたんぱく質が腸管から吸収されると「免疫寛容」が起こるのに対し、アトピー性皮膚炎で荒れた皮膚からアレルゲンが体内に入ると、アレルギー反応の原因になる「経皮感作」が起きます。

別のPETIT研究では、生後6か月から卵粉末を食べさせた場合と、プラセボ粉末を食べさせた場合で、生後12か月での卵アレルギーの有病率を比較した結果、早くから卵を摂取した卵群の方が、卵アレルギーが少なかったという発表もありました。

免疫機序の詳細については、省略しますが
アトピー性皮膚炎がある場合、荒れた肌が生活環境の中で浮遊するアレルゲンに触れると食物アレルギーを起こす可能性が高くなります。
また、乳児期から色々な物を食べる事で食物アレルギーを回避できる可能性があるということです。

このような事で悩まれている方は沢山いらっしゃると思うので、嬉しい情報ですよね。
ただ、ここで注意していただきたいのは、「とにかく早く食べ始めればよい」といった安易な考えで、抗アレルゲン性商品を摂取しないようにしてください。重篤な事故を起こす可能性があります。

私が伝えたかったのは、アトピー性皮膚炎がある場合は、日頃より生活、身体環境を衛生的に保ち、しっかりと皮膚を保湿してあげることです。
そうすることで経皮感作の可能性を下げる事ができます。

今後この分野の情報は、沢山出てくることが予想されます。
新しい情報を見極め、皆様と共有できるようにしたいと思います。

文責:西長岡O2

参考文献:Nippon Shokuhin Kagaku Kaishi,65(6)。320-324.2018

アムバロ配合錠の発がん性物質検出について

こんにちは、西長岡調剤薬局のO2です。

新聞やニュースで報道されている、アムバロの発がん性物質検出についてお伝えいたします。

今回、自主回収することになったのはアムバロ配合錠「ファイザー」というお薬です。
アムバロ配合錠「ファイザー」は、エックスフォージ配合錠の後発品(=ジェネリック医薬品)です。
薬価は25.8円/錠となっており、先発品の96.2円/錠と比べると約四分の一になります。

「ファイザー」や厚労省から発表されている内容を読むと、N-ニトロソジメチルアミンは許容限度値以下であるものの、N-ニトロソジエチルアミンは許容限度値を超えていた。健康被害が出る可能性があるが、現在までに国内外において重篤な健康被害は発生したとの報告はない。との事でした。

アムバロは、「ファイザー」の製品だけでなく、他にも20社以上製造されているお薬です。
今回回収されたのは「ファイザー」製品の一部ロットのみで、別のロットや他社の製品は回収になっていません。

患者様の判断による本剤の服用中止は高血圧症の悪化リスクがあるため、焦らずにまずはお薬をもらっている主治医・薬剤師に相談してみてください。

文責:西長岡O2

「きょうの健康2月号」

きょうの健康

こんにちは、西長岡調剤薬局です。

本日ご紹介するのは、「きょうの健康2月号」です。
特集は“慢性腎臓病”です。

日本には、慢性腎臓病の患者さんが1,300万人いると推計されています。
慢性腎臓病が進行すると、治療により生活に支障が生じたり、脳卒中や心不全などが起こりやすくなったりします。
早期に発見して適切な治療を受ける事が大切です。

ただ、自覚している人は非常に少なく、理由としては自覚症状がほとんどないことが挙げられます。

腎臓は、体内でできた排泄物を尿として体の外に出します。
糖尿病や高血圧などの生活習慣病や腎臓自体の病気、加齢などが原因で腎臓の働きが低下していくと慢性腎臓病になる危険性が高くなります。

日頃から生活習慣に気を付け、早期発見のために血液検査尿検査を毎年受けましょう!

本の中にはもっと詳しく書かれています。
他にも様々な健康情報が取り上げられています。
ご興味ある方は手に取り、読んでみてください。

また、西長岡調剤薬局では、患者さん向けの冊子を沢山用意しています。
「塩分」「たんぱく質」「貧血」「骨」など、他にも様々な疾患に対して食事をどうすれば良いか書かれた冊子を用意ているので、来局された際には是非お持ち帰りください。

分からない事や不安なことがあれば、いつでもご相談ください。

インフルエンザは減っては来ましたが、まだまだ油断できません。
手洗いうがいを行い、しっかりと予防していきましょう!

文責:西長岡O2

お薬相談しております!!

お薬相談

こんにちは、西長岡調剤薬局です。
今年は、インフルエンザが猛威を振るっていますが、皆様体調はいかがでしょうか。

普段お薬を飲んでいる方も飲んでいない方も病院に行く機会が多く、薬の飲み方や飲み合わせなどが心配になることもあるかと思います。

西長岡調剤薬局では、随時『お薬相談』を行っております!

『この薬、サプリメントとの飲み合わせは大丈夫だろうか?』
『食後に飲むお薬を忘れてしまったが、どうしたら良いだろう?』
『食欲が無いけど、お薬を飲んでも良いものか?』
『子どもがどうしても飲むのを嫌がるんだけど何か良い方法は無いか?』

ご来局、電話連絡にて様々なご相談をお受けいたします。
普段ご利用してくださっている方もそうでない方もお気軽にご相談ください。

文責:西長岡O2