(↑どちらがジェネリック医薬品か、わかりますか?)
衆議院選挙が終わりました。
ということで国政に関する話題をひとつ、提供したいと思います。
日本の財政難について、日々熱い議論が交わされていますね。
その財政難の理由として、我が国の医療費がかさんでいることが挙げられます。
昨今、年間の医療費はついに40兆円を突破し年々増加し続けています。
そんななか、当グループの薬局では国の医療費削減に貢献するため、
ジェネリック医薬品への変更を推奨しております。
ジェネリック医薬品は、もともと流通している医薬品(先発医薬品)の特許が切れて、
後から発売される安価な医薬品ということで後発医薬品とも呼ばれています。
国からの承認審査を合格し、効能効果も同一で開発費用が安く浮いた分、
患者さんに安価で提供できることが最大の利点です。
どれくらい安くなるかというと、お薬の種類によって様々ですが、
先発医薬品と比べておおよそ5~7割安くなります。
(なんでジェネリック医薬品に変えると国の医療費が削減できるの?)
と不思議に思われるでしょうが、順を追って説明したいと思います。
国民皆保険制度をとっているわが国では、
実質医療負担費用が1割~3割程度と比較的安価です。
仮に1錠100円の血圧を下げるお薬を飲んでいたら、
患者さんの実質負担金は10~30円となります。
しかし、負担しなくてよい7割~9割は国の医療費から捻出されています。
つまり、1錠につき70~90円を国が負担しているんです。
ジェネリック医薬品に変更すると、患者さんの負担以上に国の負担が軽くなるんですね。
というわけで、ジェネリック医薬品がある薬については、
患者さんに積極的に変更をご提案させていただいております。
しかし、過去にTV番組や雑誌 で「ジェネリックは粗悪品」などと報道され、
良い印象をお持ちでない方も多いのではないでしょうか。
そういった不安を解消するべく、最近の主流になりつつあるのが
オーソライズドジェネリック(略称:AG)なんです。
オーソライズドとは「許諾を受けた」という意味です。
先発医薬品を作っている製薬会社と提携をしているジェネリック製薬会社、
または先発医薬品を作っている製薬会社自身が製造・販売するジェネリック医薬品です。
先発医薬品と同じ工場・生産ラインで作られますので、
有効成分だけでなく、原薬、添加物、製法も含め先発医薬品と全く同一である、
という特徴があります。
ただ、先発医薬品とジェネリック医薬品との区別をつけるために薬品名が変わる点、
錠剤の刻印や包装のデザインが変わったりする点だけはご了承ください。
(↑高脂血症薬のクレストールとそのAG。錠剤の刻印や包装の薬品名が異なっています)
簡単に言うと、お薬の名前は変わるけれども、今まで続けていたお薬と全く同じまま
お薬代だけ安くなっている薬がお薬がオーソライズドジェネリック、
と考えていただければ結構です。
クレストール錠(画像参照)のほかに、 オルメテックOD錠も
先月オーソライズドジェネリックが発売になりました。
当薬局に在庫がございますので、お気軽にお申し付けください。
ただ一点、ご注意いただきたいのですが、
オーソライズドジェネリックが発売されていない医薬品もございます。
その場合は、弊社のジェネリック医薬品選定委員会が採用した
信頼できる製薬会社のジェネリック医薬品をご提案させていただいております。
予めご了承くださいますようお願いいたします。
当ブログ記事をお読みになって
オーソライズドジェネリックについてもっと詳しく知りたい!という方は
第一三共エスファさんのホームページをご覧になってみてください。
ジェネリック医薬品、オーソライズドジェネリックについて
ご不明な点等ございましたら、お近くの薬局薬剤師までご相談ください。
長文失礼しました。ここまでお付き合いいただきありがとうございます。
寒暖の差が激しく、体調を崩しやすい天気が続いています。
暖かい格好でお過ごしくださいね。
(文責:職員Y)