添付文書の向こう側・・・。

〇令和2年になって、もうすぐ一ケ月が過ぎようとしています。

しかし雪が降らないですよね。過ごしやすいのはいいのですが、

各地の雪祭りが開催できなく、関係者の方々は頭を悩ませているようですね・・・。

 

〇さて、私は久々に東京に行ってきました。

と言っても遊びや観光ではなく、セミナー参加のためですが( ´△`)

華やかな首都の空気に久しぶりに触れました、

春になったら観光だけで来たいです・・・。

 

〇話はそれましたが、今回は東京大学医学部付属病院薬剤部の

大野能之先生の講義を聞いてきました。

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『薬物相互作用リテラシーを高めよう』という講演でした。

PISCS(ピスクス):Pharmacokinetic Interaction Significance Classification System

という考え方を学びました。

ざっくり言うと、薬の飲み合わせが実際どのくらいAUCに影響するのかを計算で予測する、

薬物相互作用マネジメントです。(かなりざっくりな説明です)

 

現在日本で使用されている薬は約3000成分あり、そのうちの1000成分程は

CYPによる代謝を受けていると推定されていて、CYPを阻害あるいは誘導する薬は

100成分程あると推定されているようです。それらの組み合わせを考えると、

10万通りにもなるようです。

 

これらの組み合わせを全て記憶したり、添付文書上に記載することは不可能です。

しかしながら、添付文書上で注意喚起できていない組み合わせが存在したり、

注意喚起されていたとしても、『併用禁忌』相当の組み合わせが、

『併用注意』とされていることもあります。

 

なので添付文書だけを用いて、リスクの高い組み合わせを回避するのには限界があります。

PISCSを用いて、もう一歩踏み込んだ薬物相互マネジメントを、

これからの薬剤師は行っていく必要があると感じました。

(添付文書を確認するだけであれば、薬剤師以外でもできますよね・・・。)

 

〇私が好きな漫画に『特攻の拓(ぶっこみのたく)』という作品があります。

その作品中に『スピードの向こう側』というキーワードがでてくるのですが、

我々薬剤師は『スピードの向こう側』ならぬ『添付文書の向こう側』を

目指す必要があるのではないかと思いました(??)

※OVER40の方々にしかわからないネタですみません m(_ _)m

 

〇大野先生の著書を購入しました。より深く学んでいきたいと思います。

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(おまけ)

研修場所の近くに、穴子料理の名店 『玉ゐ』さんがあったので行ってきました。

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写真は室町店限定の『参のせ』 煮上げ・焼き上げ・蒲焼で仕上げた三種盛りです。

美味しかったです (●^ー^●)

 

 

文責:会いに行ける薬剤師(心の住民票は東京にあります)

2020年1月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 古正寺薬局職員

新米パパ、赤ちゃんと猫の関係を考える!

赤ちゃんと猫1

明けましておめでとう御座います!

新年のご挨拶が遅れてしまいましたが、
今後とも西長岡調剤薬局千秋店をよろしくお願いします!

さて、久しぶりの更新となりました「新米パパ」シリーズです。
気がつけば、前回の更新から半年が経過していました(汗)。

生後半年を過ぎると予防接種のスパンも長くなり、

寝返り打った!
ハイハイができるようになった!
立った!
立ち歩きした!
階段の昇り降りができるようになった!

といった成長が感じられるイベントはもちろんありましたが、
ありがたいことに体調を崩すこともあまりなく、
薬剤師的に特筆すべき話題はあんまりなくて。。。

何を書こうかネタに悩んでいるときに、
ウチでは赤ちゃんと猫が同居しているんですが
すごいねぇと知り合いから感心されることがありました。

そこで、今回は赤ちゃんとペットの関係について考えてみたいと思います。

確かに言われてみると、
ペットがいる環境下での育児について、
「赤ちゃんが動物アレルギーになるかも」
「ペットが赤ちゃんに危害を加えるかも」
と不安に感じている方も少なからずいるのではと考えます。

職員Y宅では今年6歳になる雌猫を飼っています。
私も奥さんも猫が好きで、
赤ちゃんが生まれる前(妊娠中)も生まれた後も
ずっと一緒に同居していますが、
特に大きなトラブルもなく育児できています。

赤ちゃんと猫、というと真っ先に
トキソプラズマ感染症のリスクが挙げられます。

感染経路は経口感染が主で、まれに経気道、経皮感染です。
感染源として猫が槍玉に挙げられがちですが、
豚肉の加熱が不十分だったり
ハエ、ネズミを媒介した感染経路
もあり得ます。

猫のウンチを毎日掃除する、
猫は完全室内飼いにする、
猫のご飯は生食は避ける

などの予防策を取ることで
猫から感染することはまずありません。

猫アレルギーにならないようにするにはアレルゲンである
猫の唾液とフケになるべく触れないようにすること。
ですが、猫と同居している以上
完全にシャットアウトすることは不可能です。

動物アレルギーより、ハウスダストアレルギーの方が心配なので
こまめな掃除を気をつけたいですね。

幸いなことに、うちの子はくしゃみも咳も皮膚症状も出ていませんが、
「動物アレルギーになったらなったで仕方ないかなぁ」と
重く受け止めず、今後の動向を見守りたいと思います。

赤ちゃんと猫2

あとは猫が赤ちゃんに危害を加えないか、ですが
寝返りができるようになる前後で対応が変わってくると考えます。

外敵から予測外の攻撃を受けない限り、猫は滅多に引っ掻いたりしません。
赤ちゃんが寝ているだけの生後半年間くらいは特にトラブルもなく、
強いて言うなら寝ている赤ちゃんに気づかずに猫が踏んだくらいです。

赤ちゃんが大きくなって動くようになると猫を追っかけ回します。
追い詰められた猫が手をあげてしまうかもしれません。
ウチはこまめに爪を切って、猫の方も加減して猫パンチするくらいなので
大事には至ってませんが、そこは要注意ですね(画像参照)。

以上のことから、飼っている猫の性格と性質を踏まえて
うまく付き合えば同居は全く問題ないと考えます。

動物と幼少期を過ごすことは情操教育上、とても有効と考えます。

「マンマ」よりも早く、うちの子が最初にしゃべった言葉は
「ニャーニャ」でした。

猫と一緒に我が子の成長が楽しみな毎日です。

(そろそろ「パーパ」と呼んでほしい職員Y)